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2024.05.24

映える映えない

Cat: Blog

「写真に収めることもいまや食事の楽しみのひとつとなっているのだから、美しい蟹や貝などの殻を添えるなどしても罰があたることはなかろう。」といった旨を給仕陣営から申し奉ると、「おいしい身を温かいうちに食べていただきたいので殻や足はこちらでほぐしてお届けしたいのです。アラカルトですが同じ理由でおひとりぶんずつこちらで取り分けています。それに飾るだけの頭などからはよい出汁もとれますからね。意味のない飾りのせいで食べにくくなるパスタやリゾットなぞで手を煩わせるとは悪の最たるであります。」と、火の元の陣からは、希釈を余儀なくされるほど、怒髪,天を衝く勢いの応酬があります。年に2,3度のことです。

渡り蟹のプリモピアット

はずしてほぐしてしまえば確かめようがないのですが、優しい甘みと香りは紛れもない春と夏の間の石狩の渡り蟹。背を向けないまでも、「映え」には半身ほどで臨んでいます。立派なハサミは運ぶお皿には反映されませんからせめてもの勇姿はここで。5月の日の光に映えているようにみえるのは気のせいですね。

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